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下値抵抗線を維持、押し目買い
「三寒四温」の春らしく、日経平均も3月から4連騰、3連敗、そして11日現在2日続伸(86円高16938円引け)と来ている。11日の海外市場(NY218ドル高、CME17050円)を踏まえれば14日も上昇し3連騰が濃厚だ。
NYダウ日足
メジャーSQを控え先週の相場は乱高下したが、日足は25日線や上値抵抗線を上抜き、週足では遅行線が雲下限を上抜き雲(16831~17839円)に突入。そして日足は25日線や2/12安値から引く下値抵抗線を下支えにするなど、チャートは好転から上向き姿勢を維持しており、再び4連騰もあり得る雲行きだ。
だが、メジャーSQは通過したものの、今週は15日に日銀決定会合、16日にFOMCと日米金融当局の会合がある。先週はECB理事会で想定上回る大胆緩和があったものの、一方でドラキ総裁が「利下げ打ち止め」を示唆したことで金融政策の限界が懸念され、マーケットが大きく下落する場面もあった。今週の日米金融当局の結果と発言次第ではまたマーッケットが右往左往すること否めない。また、週末18日は証券特金決算もある。
日経平均日足
日経平均週足
チャートは75日線や週足雲下限の17700円処を目指す流れにあるが、日足は一目均衡表の雲下限が17400円処から週後半16000円台に降りてくる。週足では13週線が今週17100円処となる。それらの節をクリアーしなければ17700円には届かず、今週はその節をどうクリアーするかが1つ焦点だろう。
ただし、彼岸を過ぎると3月下旬は「配当権利取り」「貸し株返済」「期末ドレッシング」「新年度期待」など買い需要が多く発生する。4月に向けて上昇となれば「5月伊勢志摩サミット」「6月ボーナス」「7月参院選挙」と政策相場につながる可能性が出てくる。つまり、その前の足踏み(乱高下)が今週3月中旬にあるかどうかだ。
もちろん、下値抵抗線(16700円処)や25日線を割るなら要注意で、カギ握るNYダウの日足陰転(16800ドル割れ)にも注視しておかねばならない。だが、日米とも下値ポイントを維持しているなら「押し目買い」のスタンスとなる。中長期的な観点はまた別ものだが、日足が好転して下値抵抗線を維持しているうちは流れに従い「買い」主体で対応する。
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