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一足早めの「セルインメイ」
熊本地震のあと18日に日経平均は16254円へ急落したが、先週はそこから大きく切り返し、22日は17572円高値引けに。4日間で1300円上げ、3月高値17291円を上抜き、日足は75日線に続き一目均衡表の雲も突破した。政府の復興対策期待のほか、買い戻しを誘ったことで相場は勢い付いた。株価上昇で市場も復興を支援できれば幸いだ。
ただ、マーケットが期待通りに動いてくれるとは限らない。経験則では震災による経済停滞もあって「調整懸念」が付きまとう。そして、この4月下旬はFOMCと日銀政策決定会合があり、売り込みづらい(買い戻しの)局面でもあった。そして5月になると、まず大型連休になるが、「2日新甫」に「セルインメイ」というジンクスもある。そうなると、連休控えた今週(4月最終週)が1つ戻りのポイントになる可能性あるだろう。
日足は3月高値を抜いたので、次は2/1高値17905円を目指すことになる。チャートの波動で上値を探ると、2/12安値→3/14高値17291円までの上げ幅2426円で、それを4/8安値15471円に当てはめると「17897円」に。また、4/8安値からの短期上げ波動だと「17711円」という値でるので、今週は17900円を目指した上値追いが想定される。だがそれは同時に、目標値到達という見方もできる。
日経平均日足
日経平均週足
NYダウ週足サイクル
一目均衡表では日足、週足とも雲クロスがあり、変化日のタイミングとなりやすい。同時株高を牽引するNYダウは18000ドルに乗せ、昨年の史上最高値まであと300ドル程に迫ってきたが、週足の日柄(本数)から察するとやはり変化日のタイミングに来ている。こうなると、日米ともFOMC、日銀決定会合を機に「変化」を迎えることも想定される。自分の感覚ではあるが、強気を語る証券マンがまた増えてきた気がする。サイコロは9勝3敗。チャート的には「崩れたあとのアヤ戻し」に変わりなく、一足早めの「セルインメイ」も一策と心得る。
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