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高値付けやすい6月
さて、サミットが終わり日本は7月参院選に向けて動き出す。さっそく今週は安倍首相の景気対策が焦点になるが、G7のほかの諸外国はサミット終えそれぞれ国内事情に対応することになる。安倍首相の顔を立て共同宣言に「財政」の文言が入ったものの、本気で財政出動に取り組む国があるのとは思えない。それよりも、再び「通貨安競争」が始まることの方が懸念される。
そして日本株だが、サミット終えても厳戒態勢(PKO)は続くのだろうか。薄商いの中をこう着続ける日経平均。チャート的には16000円台のもみ合いで、放れ足が注目されるところだが、先日の勉強会(高田馬場)では「とにもかくにも下値抵抗線に注視」を申し上げておいた。2月安値14865円から引く抵抗線で、いま16000円近辺にあるが、これをもし割り込むと(1)日足の下放れ、(2)週足「三段下げ」リスク、(3)月足ネックラインの下割れリスク、こうしたリスクが台頭するからである。
日経平均日足
日経平均週足
日経平均月足
選挙をにらみ、PKOや買い戻し続くなら26週線(17100円処)、4月高値17613円、2月高値17905円と、17000円台で上値模索の動きとなろう。6月はボーナスシーズンでもあり証券会社の強気アドバルーンも多く上がってこよう。だが、アベノミクスも3年半を経過し、政策にサプライズは期待しづらい。そして、過去の相場を振り返れば「6月高値」は珍しくない。
2日はECB理事会とOPEC総会、3日が米雇用統計、10日はメジャーSQと注目イベントがまだ続く。「閑散に売りなし」として上放れて上値追いとなるなら「打診買い」の対応が続くが、崩れて下値抵抗線を試すようだと「嵐の前の静けさ」となり兼ねず。上げるのも下げるにも材料には不足なく、下値抵抗線を注視しながらの対応が続く。
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