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08年を想い出せ
サミット終わり・・円高加速である。5日の米雇用統計を受けてドル安が加速、ドル円は106.50円(先週末108.74円)と先週末から2円以上も円高に。その前日はECB理事会を受けてユーロ安が加速、結局この1週間に為替(ドル円)は111円処から4円50銭も円高になった。懸念した如く、サミットまでは日本に配慮したが、終わったとたんに「通貨安競争」が再開したカッコウで、その競争に負けるのは「円」である。
為替週足
ドル円の週足チャートはこの円高を示唆している。昨年125円処で三尊高値を形成し、そこを中心に左右対称型で来ている。5月連休時に、黒田バズーカ第二弾(14年10月末)時の105円処までイッテコイとなり、その後反発したものの111円処を頭に再び下落。これも14年10月時の裏返しであるから、次に目指すは「100円」という見方もできる。
先物日足
日経平均週足
そして日経平均だが、こちらもサミット終えて軟調だ。3日のCMEは16330円と大証終値(16660円)から330円安。日足は4/8安値からの抵抗線を割り込み、日足の雲下限やボリ-1の水準にタッチしてきた。そして注視すべき2月安値からの下値抵抗線(16000円処)も視野に入ってきた。
08年日経平均週足
前回で「月足ネックライン」を触れたが、今回想い出してほしいのは「07~08年相場と酷似」で来ていること。週足では、(1)前年にWトップから陰転、(2)アヤ戻しを見せたあとに大きく下げ加速、(3)そのあとアヤ戻り、という流れは今回も同じ。そして08年は6月にアヤ戻り高値を打ち、同年10月に向けリーマンショックとなった。どこかの首相が「リーマン前と似た状況にある」と言ったが、それはチャートでも言えること。だからこそ、2月安値から引く下値抵抗線は「最重要ポイント」なのだが、4/8安値からの抵抗線割れはそのポイント割れの予兆でもある。
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