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あくまでも買い戻し
まず驚いたのは英FT指数で、6/28から4連騰で一気に年初来高値に踊り出た。24日、27日の2日間で355ポイント下げ日足を崩していたが、その後の4日間で600ポイント超の急反発で6587ポイントと上昇に転じた。英国はEU離脱で懸念募らせたが、中央銀行が「イングランド銀行に資本供給」や「追加緩和(利下げ)を示唆」したことで買い戻しが集中したと見ている。週足は昨年5月高値7122が君臨し、週足一目均衡表は遅行線が雲(6597~6762)に接近しており、買い戻しの勢いはここから正念場になると見ている。
FT週足
NYダウも4日続伸と買い戻しを誘ったが、チャートは1日に高値18002ドルと厚い節目に差しかかり、ここから上値正念場を迎える。一方、独DAXは9776ポイントで、週足は昨年来の下げ基調の中にある。
そして日経平均(15682円)は先週5日続伸したものの、チャートはやはり下げ基調の中にある。2月安値14865円(6/24安値14864円)に顔合わせしたことで一旦下げ止まったが、二点底を確定させるには4月高値17613円奪回が必要だし、その前に25日線(16100円処)や13週線(16343円)、26週線(16521円)などの節を抜かなければならない。
日経平均週足
日経平均日足
サイコロ9勝3敗(75%)、短期騰落(6日)134%とテクニカルには高値信号灯すものも出てきた。為替は対ドル、対ユーロ、対元いずれも「円高」基調に変わりなく、そして週末8日にSQと米雇用統計を控え、その前の水曜日(6日)が「6/24→9日目」の変化日と、今週もまだ乱高下することが想定される。
為替週足
週足は三段下げ突入を示唆し、08年相場(リーマンショック)を彷彿させる流れにある。英国ショックはひとまず一巡したが、買い戻しもまもなく一巡となりかねない。日足の目先上値抵抗線が16000円処で25日線と重なるので、少なくともそれを抜くまではリバウンドであり、慎重姿勢を続けておきたい。
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