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こけたポケモン、青くなる機関投資家
本日25日の日経平均は6円安と小幅マイナスで終えた。日足は雲(16504円)やボリンジャーバンド+1(16447円)の上にあり、この小幅マイナスは理想的なスピード調整と言える。だが、先週末に「宵の明星」となり、高値16778円はそこで空けた窓(16740円)を埋めたところで叩かれた。流れはまだ上向きだが、今週は(7/25~7/29)は週足の重要変化日で、FOMC(7/27)と日銀会合(7/29)もある。16500円を割り込み雲やボリ+1を割り込むなら「注意信号」になることは踏まえておきたい。
日経平均週足
日経平均日足
日経平均は小幅マイナスだったが、個別株はそうでないものもある。きょう特に目立ったのは「ポケモンGO」関連で、任天堂、サノヤス、イマジカロボットが軒並みS安に。先週、売買代金で7000億円超、占有率で29.8%と強烈な「一極集中」ぶりを見せていた任天堂(5000円安23220円)は、この崩れで「ジ・エンド」となり兼ねない。27日に決算が発表あり、そこで一旦「悪抜け感」から切り返すことも想定されるが、先週の大商いをさらに上回る可能性は低く、高値(32700円)更新は厳しいと思われる。
任天堂
任天堂がもし「ジ・エンド」になると、高値で買い付いた向きは「泣くなよ」となりかねない。そこでは運用難に苦しんでいた「証券ディーラー」「年金」「地銀」という機関投資家のマネーが少なからず入っており(推測)、GPIFはマイナス運用をさらに悪化させることも懸念される。そして、日経平均や日本株全体への影響も気がかりだ。日経平均が16500円を明確に割り込むなら「ポケモンこけて皆こけた」となりかねない。
そして、カギを握るNYダウは先週末53ドル上げた(15870ドル引け)。最高値圏で推移するなど強い動きを見せているものの、買い人気が片寄ったところだけに、ここからの陰転には要注意だろう。あすアップルの決算があり、27日にかけてFOMCがある。日本では週末に日銀決定会合だが、期待で政策のハードルはかなり高まっていることは注意せねばならない。
日米ともまだ上値追いの可能性秘めているが、変化日のタイミングでもあり下値注視の展開が続くということだ。
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