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日経平均は往来範囲
注目の米・雇用統計は雇用者数25.5万人と市場予想(18万人)を大幅に上回った。これを受けて、NYダウは191高18543ドルと大きく上昇、S&P500は最高値を更新、ナスダックも5221となり終値ベースで昨年7月の過去最高値を更新した。為替(ドル円)は101.80円、CME日経平均先物は16410円(大証16210円)で終えた。
アメリカの好景気を確認、週末の米国マーケットは軒並みポジティブに反応したが、これでFRBの年内利上げ観測が高まることも想定され、NYダウは7/20の過去最高値18622ドル(ザラバ)とWトップを意識することになりそうだ。
NYダウ日足
5日の日経平均は16254円(-0.44円)と小動きで終えたが、8日はCME16410円(夜間先物16430円)にサヤ寄せするように上げて始まるだろう。チャートは75日線(16391円)や一目の雲(上16238円)、26週線(16325円)を再び上抜くことになる。だが、これで上昇に転ずるとはまだ言えない。
日経平均週足
日経平均日足
変化日で「宵の明星」になった7/21高値16938円が君臨するほか、ボリンジャーバンドの「+1(16679円)」や一目遅行線の雲(16542~16700円台)が節として控えるほか、4/25高値から引く上値抵抗線も16750円処にある。これらの節を抜くまでは「もみ合い」の域である。
この節や16938円高値を抜くなら、次ぎ「52週線(17450円処)指向」となるが、それはまだ先のこと。今週はまず8/2の窓(16391円)を埋めたあと、どこまで上値伸ばせるかを見ておきたい。
先週はオーストラリアとイギリスが利下げし、世界的な「通貨安競争」が続いている。日本では波乱の前兆となりやすい「国債急落」があった。そしてオリンピック、甲子園、お盆の8月でもある。米雇用統計で株価は上昇したが、イベントを終えて米国市場(世界マーケット)は落ち着くことも想定される。その時には「NYダウのWトップ」を懸念することになろう。
国債週足
いずれにせよ日経平均はまだ往来もみ合いゾーン(15700~16700円)にある。この往来から抜ける方向を確認するまで慌てることなく「夏休み」感覚も必要だ。
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