富田のトレチャ 2016年08月22日

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三角煮詰めるTOPIX

さすがにお盆とあって商いが細り、先週の日経平均は16500円割れまで調整入れた。だが、チャートは75日線や下値抵抗線の上にあり、12日16943円まで急騰しただけにここは程よいスピード調整と言えるだろう。日銀の強力なETF買いを背景に「下値不安は遠のいた」と安心感も市場には漂う。ただし、日本株はNY次第、為替次第。お盆休みが終わり、商いの戻る今週以降の動向がポイントになる。

いま日足は、上値が16900円台、下値は75日線と下値抵抗線のある16300円台に挟まれたところで、この「もみ合い」からの放れ足が焦点になってくる。TOPIXをみると1300ポイント付近で三角煮詰め、25日線と75日線も「収れん」しており、やはり放れ足が焦点になる。

日経平均日足
日経平均日足

TOPIX日足
TOPIX日足

テクニカル面では、短期騰落レシオが底値圏となり、空売り比率も43.8%の高水準で、裁定買い残も4734億円と7年5ヶ月ぶりの低水準と、需給環境は悪くない。17000円乗せて上放れるなら200日線、52週線(17340円)、4月高値17613円、そして年初来高値と先物主導で順調な上値追いになることが想定される。

だが逆に、下値の16300円台を割り込むと、二点底の14800円台まで下値模索の可能性が出てくる。日銀のETF買いに期待高めただけに、失望感は小さくなく、シコリ懸念も台頭しよう。

この上放れ、下放れ、どちらかに導く要因が、NYダウや為替(ドル円)だろう。NYは高値圏にあるものの、利上げへの関心から「Wトップ」懸念をくすぶらせている。ドル円は右カタ下がり(円高基調)のチャートが続いているが、100円大台割れで政府当局が阻止する姿勢(介入)を示せるのか、そして6/24時の99.09円と二点底を形成できるのか注目される。

NYダウ日足
NYダウ日足

ドル円日足
ドル円日足

いずれにせよ、9月になると米雇用統計、メジャーSQと慌ただしくなる。下旬には日銀、FOMCもある。そしてヘッジファンドの決算対策売りのでやすい「秋」でもある。乱高下しやすくなるが、日経平均とTOPIXのチャートに従って行きたい。

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