富田のトレチャ 2016年09月05日

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一転上値追いだが、今週は調整も想定

8月26日のジャクソンホール、そして9月2日の米雇用統計とアメリカで注目イベントが続いた。そこで大きく反応したのが為替(ドル円)で、100円処から1週間で104円台へ円安を加速させた。それを受けて2日の日経平均先物(CME)は17130円と200円近く上昇しており、今週も勢い良く始まろう。

ドル円日足
ドル円日足

日経平均のチャートは2月と6月の14800円台二点底から浮上し、16900円台の節や200日平均線、週足の雲下限(16911円)を上抜くなど、日増しに強さを増している。8/26の200円安がダマシとなり、次は5/31高値17251円や4/25高値17613円を目指すことになるが、裁定買い残が依然6080億円と低水準なことから、18000円方向へ弾みつける可能性もある。

日経平均週足一目
日経平均週足一目

ただし、日足は5日に3つ目の窓を空け「三空」となる可能性あるほか、9日がメジャーSQで、SQ前の水曜日(7日)が8/26安値から9日目の変化日で、RCIも高値に入ってくる。為替(ドル円)の104円処は75日線や一目の雲に差し掛かった。こうしたことを踏まえると、今週は勢い良く上値追いで始まるものの、高値を打ったあと波乱含みになることも想定される。

日経平均日足
日経平均日足

ドル円日足一目
ドル円日足一目

TOPIXを含めチャートが好転したことで流れに逆らう必要ないものの、目先的には高値局面として個別株は上げたものに乗るのは少し控えたい。調整に転ずると抵抗線や25日線の下値ポイント(16600円台)まで下押す余地がある。買いは押しを待つか、出遅れものにシフトしたい。9月、秋相場は乱高下しやすい時期である。

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