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好都合の日経平均もみ合い
日経平均は10月になり4日続伸、6日に16971円まで上げ200日線を突破した。25日線が200日線を上抜くゴールデンクロスを示現。為替(ドル円)も100円処と75日線で描いていた三角保ち合いを上抜くなど、日本株には「好転信号」が出始めている。それは注目ポイントとして押さえておきたい。
日経平均日足
ただし、6日は窓を空けてのコマ足(短小線)で、7日の下落でケイ線は「宵の明星」となり、騰落レシオの6日線、13日線が高値圏でデッドクロスし、RCIの短期線も高値圏に到達しており、目先的に日経平均はスピード調整が想定される。
週足は、13週線(16634円)、26週線(16461円)をクリアーしたものの、52週線(17139円)や一目の雲(16980~17908円)が上値に控えている。RCIはまだ調整途中にあることから、もうしばらく「16500~17000円」の間で往来、もみ合う可能性がある。
NYダウ日足
そして、カギを握るNYダウはもみ合いが続く。先週は雇用統計が市場予想を下回ったものの、市場で高まっている「12月利上げ観測」を覆すほどの内容でなかったと受け止めたのか、28ドル安18240ドルと小幅安で終えた。「マイナスで終えた」のか、「小幅安でとどまった」のか、表現は難しい。NYダウの日足は25日線、75日線の水準でもみ合いを煮詰めており、ここからの放れ足がポイントになる。ただし、日足の流れは8/15過去最高値18668ドルのあと調整基調にあり、ヘッジファンド決算の影響出やすい10月を踏まえると「下放れる可能性」を否定することできず、注視が必要だろう。
為替日足
7日の米国市場で為替が102.90円と「円高」で反応し、日経平均先物(CME)が大証終値比105円安106785円で終えており、今週は調整で始まるだろう。だが、NYダウが三角もみ合いにあるうちは日経平均も方向感出づらく、往来もみ合いが続くと見ておく。日経平均のもみ合いは一見「不栄え」に映るが、いまは日銀ETF買いのTOPIX型シフトもあり中小型材料株がにぎわうことも想定される。NYダウと日経平均の崩れは要注意だが、崩れさえしなければ個人にとっては好都合で中小型材料株、低位株の出番でもある。
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