富田のトレチャ 2016年11月28日

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強い流れだが、スピード調整も

止まらないトランプラリー。NYダウが最高値を更新、為替(ドル円)は113.90円に円安を伸ばし、そして日経平均は高値18482円をつけ年初来高値の1/4終値18450円(ザラバ高値18951円)を捉えた。テクニカル指標に過熱が目立つ中を「もうはまだなり」と言わんばかりである。「もう底だ、もう止まる」と言われながら大きく下げたのがリーマンショクで、いまはその時の逆でもあり、「流れに従う」ことがまず基本だろう。

日経平均日足
日経平均日足

日経平均は商いを伴ってチャートが好転、そして平均線が上から短期、中期、長期の順パターンに転じ、週足はナベ底型の戻り軌道に入った。1/4終値18450円を捉え、次は倍返し(V波)18835円、1/4ザラバ高値18951円、そして昨年12月高値20012円などを目指す流れにある。

日経平均週足
日経平均週足

米国株の上昇とともに外国人買いが復活。裁定買い残(日々ベース/22日現在)をみると9億3824万株と増加してきたが、水準的にはまだ低く、裁定買いを誘う余地が十分なことから「2万円」は決して難しいものではない。日足ではボリンジャーバンドがプラスゾーンを拡大させ、その「+2σ」に沿う展開は強く、「+1σ」を維持しているうちは上昇基調が継続しよう。

裁定買い残週足
裁定買い残週足

とはいえ、イメージ通り「11月下旬」の高値になってきた。そしてテクニカルの過熱は注意信号でもある。いまは「押し目待ちに押し目なし」という状況で、サイコロ10勝、RCI、騰落レシオRSIなど日足は過熱をかなり強めている。行き過ぎには注意必要だが、感謝祭も終わり12月になると米国は一服入れる習性あるほか、日本株も昨年がそうだったようにメジャーSQ前に一服入れる習性あるので、そろそろ調整は挟むだろう。短期の下値抵抗線が1つポイントになるが、18000円台にくるボリンジャーバンド「+1」までは適度なスピード調整として歓迎でもある。

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