富田のトレチャ 2017年05月01日

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5月、戻り正念場

今週は連休の谷間で立会は1日、2日の2日間のみ。3日から5連休となるだけに盛り上がりは期待できないだろう。増して4日に米国FOMC、5日はイエレン議長講演と雇用統計、7日にフランス大統領選決選投票と海外でイベントを控えていては尚更だろう。

先週の日経平均は26日まで4連騰で19289円まで大きく上げた。RCIなどの底打ちから反発はある程度想定していたが、4連騰で859円も上げ、割り込んだ25日線やボリ+1、75日線などを一気に突破するとは想定外であった。この急反騰のキッカケはフランス大統領選でEU派のマクロン候補が残り、決選投票での優勢が伝えられたこと。NYダウが大幅続伸、ナスダックや独DAXが過去最高値を更新、そして円が対ドル、対ユーロで円安に振れたからだ。

日経平均日足
日経平均日足

NYダウ日足
NYダウ日足

日経平均の急上昇には驚いたが、チャートが好転したかはまだ微妙と見ている。好転確認には節になっている19600台突破が必要だ。NYなど海外市場の上昇が続くならその節突破も可能だろうが、日経平均のテクニカルは調整がほしい状況にある。例えば、(1)三空(窓空け)、(2)短期(6日)騰落レシオ321%示現、(3)短期(9日)RCI98%、(4)一目均衡表の雲到達(19159~19317円)などがある。付け加えるなら(5)英FT指数の日足陰転、(6)米国10年債利回りが陰転(低下傾向=債券買い=リスクオフ)。

日経平均日足騰落レシオ
日経平均日足騰落レシオ

英FT指数日足
英FT指数日足

米国10年債週足
米国10年債週足

好決算銘柄に買い人気強く、海外で波乱なければ19500円指向も想定される。だが、5月連休前後は高値示現の習性あることやセルインメイ懸念も燻ぶることから、上げている株や高くなったものを「買い」で追随するのはいかがだろうか。デイトレのような短期売買ならともかく、いまここでは「押し目狙い」「動いていないものにシフト」「様子見」が基本だろう。

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