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安値期日、抵抗線
3月決算は85%の企業が発表を済ませ、日経新聞には今18年3月期の純益「2期連続最高益」とポジティブな見出し。だが、前17年3月期の純益21%増に比べ伸び率は大きく鈍化する。為替の想定レートが108円前後ということで市場関係者からは「上方修正期待あり」と前向きな声がもっぱらだが、年初来高値に躍り出た株価には今期の好業績をかなり織り込んでいることを考慮する必要あるだろう。
為替日足
業績だけではない。トランプ就任から世界の株式市場は「いいとこ取り」で同時株高を演じてきている。だが、トランプ就任から100日を過ぎ、チャートは11/9から半年を経過し、上値追いの勢いに陰りが出てきた。日経平均の日足テクニカル(サイコロジカルや騰落レシオ、RCI、RSIなど)は過熱を帯びている。こうなると好材料には出尽くし感が漂い、逆にチョットした懸念に利食いの動きが出やすくなること否めない。
日経平均日足
新年度入りの4月から新マネー介入で相場を押し上げるが、その勢いが5月の連休明けにピークアウトし「高値示現」となるのは珍しくなく、マルチチャートで過去の相場(5月前後)を検証してみると面白いだろう。ドル建て日経平均の高値更新も話題になったが、5/2時点まで買い越した外国人投資家の動向も含めてこの「5月」にピークという状況は珍しくなく、5月後半から外国人は売り越しに転ずる可能性ありと見ておきたい。
1993年5月高値
2013年5月高値
さて、いまはまだ上向き基調の日経平均だが、日足には下値抵抗線(トレンド)を引いておく。それはドル円の日足にも言えることで、下値抵抗線をもし割り込むなら「調整入り」「陰転」のリスクが膨らむことを承知しておきたい。勿論、6月のボーナスシーズンを控えることから市場関係者の強気観測は当分続くだろうが、自分はチャートに従って行動するのみである。
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