富田のトレチャ 2017年05月29日

★富田隆弥氏の相場解説ブログや注目株や日経平均解説など充実コンテンツ満載のPDF版「月刊トレチャ」詳細・お申し込みについてはこちら↓
→富田隆弥のブログ blank

6月のパフォーマンス

日経平均は19449円(5/18)の調整安値から切り返したものの、戻りは25日19850円止まりで、2万円の壁が依然立ちはだかっている。ただ、カギ握るNYダウが21000ドルを回復、上値抵抗線を抜いたことで3/1最高値21169ドル突破も時間の問題になってきた。NYの週足は「上向き三角形」になっており、上放れとなれば22000ドル方向を目指す可能性出てくる。そうなれば同時株高(ドル高円安)となり、日経平均も2万円乗せから2015年高値20952円トライとなるだろう。

NYダウ日足
NYダウ日足

NYダウ週足
NYダウ週足

だが、NYダウの月足をみると「6月」のパフォーマンスはいまイチ。4月、5月に高値を付けるものの、6月調整となること珍しくなく、ジンクス「セルインメイ」の要因になっている。そのあとの7月~8月は年によりマチマチだが、昨年11月から「いいとこ取り」でトランプラリーを半年以上続け、リーマン安値からは8年以上経過しているだけに、今年6月もし調整となるなら「要注意」になること否めない。

NYダウ月足
NYダウ月足

G7では案の定「自国優先」を主張し結束乱したトランプ。今週末は雇用統計、来週はイギリス総選挙、日本はメジャーSQ、そして6月14日はFRBが利上げに動く。このタイムスケジュールが「吉」と出るならNYは三角を上放れるだろうが、逆に「凶」と出るなら下放れのリスクは否めない。
日経平均の一目均衡表をみると日足、週足とも6月に雲クロスがある。月足は16年2月安値から17本目、16年6月安値から13本目で、6月は「変化月」になりやすい。NYダウが上放れて日経平均が2万円に乗せるなら「買い」で対応するが、2万円乗せを確認するまで買いで急ぐこともない。為替(ドル円)も当面は52週線(108円台)~26週線(113円台)での推移が想定され、当面そのゾーンからの放れ方向がポイントになる。

日経平均日足
日経平均日足

ドル円週足
ドル円週足

→富田のトレチャ:目次へ

(PDF版「月刊トレチャ」富田氏の注目株解説などをさらに詳しくご覧いただけます!  詳細・お申し込みはコチラ