富田のトレチャ 2017年06月05日

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6月、上々のスタートだが

日経平均は1年9ヶ月ぶりとなる20239円高値をつけ、NYダウは最高値を21225ドルまで伸ばし、独DAXも158高12822ポイントと再び高値を更新するなど、6月の世界は同時株高の色彩強め上々のスタートを切った。6/14のFRB利上げをすでに織り込み、トランプリスクやテロ騒動にも動じず、好景気・好業績を背景に「株高基調はしばらく続く」との見方が市場でコンセサスになってきた。

たしかに週足チャートは順調な右カタ上がりで、RCIの過熱集中までもう少し余裕も見られる。NYは三角を上放れたことで22000ドルを、日経平均は2万円大台乗せにより2年前の高値20952円を目指しておかしくない。

ただし、それでもやはりこの「6月」は高値ポイントになりやすい点を含んでおきたい。日経平均は先月も続伸で始まったがすぐ上値が重くなった。6月はボーナスマネー獲得のため強気観測が出やすいところ。一目均衡表は日足、週足ともここから雲クロスのタイミングとなり、月足の6月は16年2月安値から17本、16年6月安値から13本目と「変化月」になりやすい。

日経平均日足
日経平均日足

また、NYダウの日足一目均衡表も6月上旬に雲クロスが続く。月足をみると「6月」の過去のパフォーマンスはいまイチ。今週は8日に前FRB長官の議会証言、イギリス総選挙、そして9日に日本のメジャーSQと重要イベントあり、そして来週14日にFRBの利上げが控える。為替(ドル円)は直近110円35銭ともたついており、米利上げで「ドル高→円安」に動くという教科書的な流れはまだ見られない。

NYダウ日足
NYダウ日足

為替日足
為替日足

日経平均の「2万円に乗せると調整入り」、NYダウの「高値を更新すると一服」というアノマリー(経験即)がある。マスコミ含めて皆が「2万円乗せ」「同時株高」に目を向けてきたが、そこでピークアウトしやすいことは今週のポイントになる可能性ある。

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