富田のトレチャ 2017年06月19日

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ナスダック注視

14日に「FOMC」を通過し、6月の重要イベントをほぼ終えた。16日のNYダウが21384ドルと最高値を更新(終値ベース)するなど、マーケットはイベントを波乱なく通過したようだ。ただし、気になる点もある。

例えばナスダックだが、9日に高値6341ポイントから急落したあとも25日線のある6200ポイント前後でウロウロ、反発できないでいる。このナスダックにはアップルやアルファベット(グーグル)、アマゾン、フェイスブック、マイクロソフト、ネットフリックスなどそうそうたる企業が名を連ねる。AI、IoTといった新テクノロジー時代を迎え、トランプ相場の上昇とともに世界の投資マネーは全員参加型のようにそこに集中した。だからこそ、ナスダックが反発できずにいると世界マーケットの雲行きがおかしくなりかねず、注視しておきたい。

いまはNYダウの上昇基調に変わりなく、ナスダックも切り返す可能性は十分にある。だが、チャート的には「流れに従う」ところだろう。先週のナスダックは6232~6107ポイントでもみ合い、6151ポイントで終えた。14日高値6232を上抜くなら高値挑戦の可能性高まるが、逆に15日安値6107を割り込むと日足は二段下げとなり75日線(6000ポイント)方向模索となり、世界マーケットの雲行きは一層暗くなろう。

ナスダック日足
ナスダック日足

日経平均は2万円達成のあと今回も定着できなかったが、いまはまだ25日線下値に保ち合っている。2日高値20239円を突破するなら、15年高値20952円を目指すに違いない。だが、4月安値から引く下値抵抗線(1)を割り込み注意信号を出している。次は5月安値から引く「抵抗線(2)」を意識するところだが、15日安値19755円を割り込むと75日線(19378円)や一目雲(19336~19106円)の模索となる。

日経平均日足
日経平均日足

そして、日本株を左右する為替(ドル円)は110円台でチャートは三角を煮詰める。この為替の放れ足、そしてナスダックの動向が当面のポイントになるだろう。現状でこの2つはまだ好転を確認できていないので、ここは慌てることなく「様子見も一策」と考える。

為替日足
為替日足

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