富田のトレチャ 2017年09月11日

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半ばに雲クロス

9/9、北朝鮮の建国記念日は何事もなく通過した。これで週明けのマーケットは日経平均、為替ともまず買い戻しで始まることが予想される。だが、11日に国連安保理で北朝鮮の制裁決議があるので、すぐの上値はあまり期待できない。また10/10に朝鮮労働党創設70周年があり北への警戒は続く可能性ある。ただ、11日の国連制裁決議が終われば一旦、警戒が収まる可能性もある。

日経平均は8日に19239円安値。200日線と8/29安値(19280円)を割り込み、日足が二段下げに突入した。一目均衡表は遅行線の雲下限(19271円)に到達、下値の最後の砦として維持できるのか注視される。先物が「幻のSQ(19278円)」になったことから遅行線が雲下限を割り込む可能性否めず、そうなると次のメヤスは二段下げN波18900円や52週線19000円近辺となる。ただ、一目均衡表の雲が今週13日~14日にかけてクロスするので、上げても下げても日柄的にそこが1つポイントになることは踏まえておきたい。

日経平均日足
日経平均日足

日経平均日足一目
日経平均日足一目

NYダウはトランプリスク、地政学リスクにハリケーン襲来もあり三角もみ合いが続く。8日は21797ドル引けで、21700ドル近辺の下値抵抗線に差し掛かり再び下値の正念場にきている。ハリケーン「イルマ」に続き、大型の「ホセ」が発生していることから下値抵抗線を維持できるかは不明だが、ただ75日線が21600ドル近辺にあるほか、日足RCIが間もなく底値圏に集まることから、抵抗線を割ってもすぐの深押しはなさそうだ。

NYダウ日足
NYダウ日足

為替(ドル円)のチャートは108円台の節を割り込み、あまり芳しくない。週足は111円処にあつまる週足の各平均線が戻りの頭を押さえてしまった。上値(円安)のメドは1110円台、そして次の下値(円高)メヤスは105円前後となる。

ドル円週足
ドル円週足

こうした状況からすると、今週は半ばに下値を探る可能性ある。ただ、そうなればコツンと下値を打つ可能性が出てくる。中途半端に戻して始まると上値は欲張れないが、下値を見てから切り返すならリバウンド期待も出てくるので「打診買い」も一策となろう。ただし「流れに従え」の基本感からすると、好転には少なくとも日足の25日線や上値抵抗線をクリアーしなければならず、それを確認するまで売買は慌てることなく様子見が続く。

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