★富田隆弥氏の相場解説ブログや注目株や日経平均解説など充実コンテンツ満載のPDF版「月刊トレチャ」詳細・お申し込みについてはこちら↓
→富田隆弥のブログ
変化日高値
日経平均は21日に20481円まで上げ、一気に年初来高値を更新した。9月序盤は崩れかけたものの、日足で最後の砦「遅行線の雲下限」を抵抗帯に切り返し、週足は52週線まで下げず基準線(半値押し)から切り返した。そして高値を更新、チャートは上昇基調を継続、週足RCI(9週、13週)も底打ちしたことから改めて2年前の高値20952円を目指す流れに入ったといえる。
日経平均週足
ただし、目先的には短期急騰に伴う過熱もあり調整挟む可能性がある。21日の高値20481円は9/8安値19239円から日足9本、8/29安値から17本目で「重要変化日の高値」になった。日足のRCIが高値圏に集まっているほか、21日はお彼岸の入り。そして21日は日銀決定会合の結果が出たあと後場から調整色強めるなど、気がかりな点がいくつか重なる。
雲クロスのあった9/13~14も変化日であったが、薄くなった雲や75日線のある19900円台を一気に上抜いたことで「好転の変化日」になった。では、21日の変化日はどうなるか。いまのところ高値示現の変化日になる可能性があり、「20481円」をしばらく上値ポイントとしてマークしておきたい。
日経平均日足
一方、上抜いた75日線や雲のある20000~19900円が節になり、当面の下値ポイントとなろう。NYダウや為替に波乱なければ、スピード調整を挟んだあとに20952円を目指すだろう。ただし、10月は「2日新甫」だが、ブラックマンデーなど過去に荒れたことのある月でもあるので、波乱の可能性あることも心にとどめておく。
カギ握るのは米国市場(NYダウ、為替)だが、NYも9連騰(9陽連)で短期過熱感を漂わす。為替はFOMCのあと急速に「ドル高/円安」に傾き、日本はそれを好感したが、ドル建ての日経平均はまだ6月高値に届いていない。こうした状況を外国人投資家は日本株をどう解釈するだろう。
日経平均日足ドル建て
地政学リスクもあり10月の波乱に注意必要ではあるが、日経平均はまだ75日線の上で推移しており、上昇基調として「買い」主体で構わない。だが、NYダウを含め調整挟む可能性もあるので、個別株は深追いすることなく、「押し目買い-吹き値売り」を基本にしておきたい。
(PDF版「月刊トレチャ」富田氏の注目株解説などをさらに詳しくご覧いただけます! 詳細・お申し込みはコチラ )