富田のトレチャ 2017年10月30日

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日足と月足チャート

日経平均の連騰記録は「16日」で、サイコロの12勝0敗は「5日連続」で止まった。だが、25日97円安のあとすぐ切り返し、26日、27日と続伸で300円上げ高値を22016円に伸ばすなど、記録的な騰勢は衰え知らず。

21年ぶりという高値水準に来ており、大勢チャートはその年(1996年)の6月高値「22750円」を目指した流れにある。好調な企業業績に、NYダウ、ナスダック、独DAXとともに同時株高の流れが続き、ファンドを含め外国人投資家の買い継続も想定され、22750円突破もそう遠くないかもしれない。強い流れが続くうちは需給相場、業績相場として「もうはまだなり」「流れに従え」も続く。

とはいえ、日米ともテクニカル指標の高値警戒は燻ぶり続け、「いいとこ取り」で高値追いになっていることも否めない。NYダウの月足チャートを見ると、三段上げで上昇を加速させる「仕上げ局面」と映る。60ヶ月平均線とのプラスカイリは33%を超えてきた。1990年代にプラスカイリは70%台を経験しているが、「警戒すべき高値ゾーン」に来ていることは承知しておきたい。日経平均の月足は、2007年辺りを中心の「左右対称型」で、1996年22750円が当面のポイントになる可能性もある。

NYダウ月足
NYダウ月足

日経平均月足
日経平均月足

その意味でチャートでは常に「下値抵抗線」や「転換線」、ボリンジャーバンド「+1σ」など下値ポイントをチェックしておく。先週は一服入れてもすぐ切り返したが、下値ポイントを割り込むときはいつか訪れる。その時には歴史的大相場も調整に転ずることになる。

当面は22000円台でWトップや三尊など高値圏を形成すると見ているが、いずれにせよ「流れに従え」で対応することだ。

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