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出来過ぎ「新春同時株高」
格言「戌笑う」の如く、2018年の株式市場は上々のスタートを切った。ただ、気になるのは上々過ぎて犬が「大笑い」していることだ。
日経平均は4日、5日の2日間で950円(4.2%)も上げた。「掉尾の一振」が空振りしたこともあり、新春に2ヶ月近く続いたもみ合いを一気に爆発させた。明確に上放れたことで次の目安となる1991年当時の25000~27000円に向け動き出したと言える。
日経平均日足
日本株堅調の背景は言うまでもなく米国株の上昇だ。カギ握るNYダウが5日まで4日続伸、最高値を25299ドルに伸ばし昨年末から580ドル(2.34%)上げ、ナスダックも高値7137ポイントに伸ばし昨年末比3.38%上げ、同様に独DAXも3.21%上げている。この勢いが続くなら日経平均の25000円到達も意外と早いかも知れない。
ただ、NY主導の同時株高で幕を開けたが、この上昇は少々出来過ぎにも映る。金や原油など商品(コモディティ)のほかビットコインなど仮想通貨も上げており、投資マネーが年明けとともに一斉に各マーケットに買い向かったようだが、そこには年末に入ったヘッジ(売り)の買い戻し(ショートカバー)もあるだろう。
新年を占う意味において好調スタートは何よりだが、休み明けに買いが集中する様は注意信号にも映る。NYダウのチャートは日足、週足、月足とも三段上げで上昇を加速させており、仕上げ局面といった見方にもつながる。潤沢な投資マネーは新年も健在だが、とはいえ相場であるから調整は不可欠。ここからNYダウの動向(調整)に注視しておきたい。
NYダウ日足
NYダウ週足
NYダウ月足
本年もよろしくお願い申し上げます。 富田隆弥
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