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過熱極めるNY
26日のNYダウは223ドル高26626ドルと最高値をさらに更新、勢いは増すばかり。ただ、NY、ナスダック、S&Pの3指数がいずれも高値引けだ。今年になってまだ3週間だが上昇率はすでに7.67%で、チャートは上昇三波で腰を大きく伸ばしており、ここで3指数が高値引けになるということは、買い戻しを強めた証しであり、買い戻しの最終局面という見方もできる。米国10年債利回りが2.66%と上昇基調続く。RCIやかい離率などテクニカル指標は引き続き過熱を極めている。NYダウは「もうはまだなり」と上昇基調続けるが、下値ポイントである年初からの「短期抵抗線」を割り込むと「まだはもうなり」となりかねず、注意必要だろう。
NYダウ日足
そして日本株だが、やはり「円高」が重荷になっている。「ようやく2%に近付いてきた」とダボス会議で黒田総裁が語り108.28円まで円高を進めた。為替は日足、週足とも昨年来の往来圏の下値に近付いたが、108円を維持できなければ昨年9月の107.33円から節目の105円方向へ加速しかねない。
為替日足
為替週足
日本では先週から3Q(4-12月)決算発表が始まったが、安川電機など好決算を発表しても「さらなるサプライズ」がなければ出尽くし感から売られるところが続出している。そこに「円高」の追い打ちであるから、市場関係者が掲げる日経平均の「先高観測」には注意信号が灯ったこと否定できないだろう。
日経平均は23日に24129円高値を付けたが、26日に23592円まで下げたことで一転「下放れ」懸念を臭わせる。まだ25日線(23452円)や一目の雲(22519円)の上にあり、チャートは崩れたわけではないものの、25日線を割り込むとネックラインの23000円から75日線のある22600円方向へ下値模索の可能性出てこよう。
日経平均日足
世界の屋台骨「NYダウ」が堅調であり、すぐ危うくなることはないと思うが、今週米国ではFOMCがあり、2月になると雇用統計、そしてFRB議長がイエレン氏からパウエル氏に代わる。不慣れな新議長が失言などすれば市場はすぐ新議長の手腕を試すような動きをする可能性もある。
ここからは為替もポイントだが、とくにNYダウの短期下値抵抗線に注視しながら、慎重に対応して行きたい。
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