富田のトレチャ 2018年02月26日

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25日線に迫ったNY

日経平均は14日の20950円で200日線や52週線、下値抵抗線に抵触し、そこからリバウンドに入った。デッドクロスした25日線、75日線が当面の上値メドになるが、2/5に空けた窓22659円があり、22770円処の75日線が戻りの大きなポイントになりそうだ。

日経平均日足
日経平均日足

カギ握るのはやはりNYダウだが、こちらも9日23360ドル安値からリバウンドに入った。ただ、先週は25日線(25996ドル)の手前で足踏み。23日は347ドル上げ25309ドルと25日線に迫ったので、それを突破できるかが今週の焦点になる。日足のボリンジャーバンドでは「+1σ(26182ドル)」まで戻り余地あるので、25日線突破の可能性は十分あるだろう。

NYダウ日足
NYダウ日足

ただし、ボリンジャーバンドで好転を確認するには「+1σ」を突破する必要がある。昨年までのNYダウは調整の度に「V字回復→高値更新」と強い展開を見せてきたが、今度はどうだろうか。FRBの利上げ姿勢が鮮明なほか、ドル安を容認するような要人発言も続いており、昨年までの地合いとは少し異なる。「+1」突破を確認するまで戻りの試練が続くことを想定しておきたい。

そして為替(ドル円)のチャートは100円を目指すような「円高基調」にあり、日本株にとっては向かい風が吹く。4-12月決算は好調であったが、マーケットはすでに来期に目が向いており、為替の動向から目が離せない。そして日経平均の急調整で日足が陰転、個別株の多くが高値にシコリ玉を抱えた。

ドル円週足
ドル円週足

何はともあれ日本株のカギを握るのはNYダウ。荒い値動きが続くことも想定され、NYには上伸を期待したいところだが、いまはまだ日米とも「戻り試練の局面」と理解しておきたい。

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