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期末高に向けて
ご承知の通り、9日のNYダウは440ドル高25335ドルと上昇し、ナスダックは132ポイント高7560ポイントと最高値を大きく更新した。米雇用統計で賃金が低下し、利上げ急ピッチ懸念が和らぎ、また貿易摩擦と米朝首脳会談実現で地政学リスクが和らいだこともリスクオンムードに傾注させた。この米国株の上昇により、2月に波乱となった世界マーケットもここからは戻りに転じることが想定される。
日本株はNY次第であるから、歩調を合わせて上昇に転じよう。日経平均は20900円台の二点底から切り返して25日線と上値抵抗線を上抜き、まずはボリ+1(22200円処)から2/27高値22502円、75日線(22646円)、2/5窓埋め(22659円)などを目指すことになる。
時は3月中旬。日本株は配当取りや株価を意識する期末に向けて上昇しやすいタイミングにある。さらに為替(ドル円)が106円近辺で下値を固めており、上値を押さえてきた25日線や上値抵抗線の107.30円処を上抜く(円安方向)可能性も出てきた。リスクオンとして円安が加味されれば、日経平均は3月下旬に23000円台回復もあり得よう。
日経平均日足
為替日足
とはいえNYダウの日足をみると、ボリ+1(25303ドル)に差し掛かったところで、まだ「三角保ち合い」の中にある。抵抗線とボリ+2の25700ドル近辺や2/27高値25800ドル、そして高値接近の26000ドルにかけては戻り売りも出やすく、荒い値動きがこの先まだ続くことを想定しておく。
NYダウ日足
米国市場と世界マーケットはトランプ大統領の言動に振り回されている。狂言で売りを誘いながら、その都度「リスク緩和→買い戻し→踏み上げ」のパターンで高値を更新してきた。だが。FRBの利上げと長期債利回り上昇は既定路線だし、北朝鮮と米国の協議が順調に進むとも思えない。トランプリスクが完全に払しょくされた訳でもなく、何が起こるか分からない時代だけにNYダウの三角保ち合いの下値抵抗線(24700ドル台)をチェックしておくことも忘れないでいたい。
安値圏にある個別株は期末に向けてリバウンド妙味あり。
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