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上昇アノマリーある4月だが
さて4月相場。4月は年金や税還付金(米)など新年度に伴うニューマネーの流入もあり、株価はセルインメイと言われる5月に向けて上昇しやすいアノマリーがある。日経平均は「彼岸底」から切り返したこともあり、4月相場に対する上昇期待は膨らんでいる。だが、昨年の4月は日経平均が4/17、NYは4/19まで調整続けた。新年度入りで上昇期待はあるものの、チャートが好転できるかどうかは相場に聞かねばならない。
昨年4月のNYダウ日足
たしかに、日経平均、NYダウとも日足のRCIは底値に到達しているほか、為替(ドル円)が106円台となり25日線や抵抗線を上抜いたこともあり、4月は反発してもおかしくない。2月、3月と調整続けたことでマーケットには売り玉(ショート)が滞留しており、上昇するなら踏み上げも手伝って大きく上昇する可能性もある。
為替日足
だが、日経平均21454円は25日線、200日線の水準に戻したところで、チャートは好転したと言える段階ではない。25日線を上抜けば75日線の22400円近辺まで浮上する可能性あるが、その水準は週足でデッドクルスする13週線と26週線のところでもあり、好転にはその厚い節を抜かなければならない。
日経平均日足
日経平均週足
NYダウ(24103ドル)も200日線を下値に二点底となり、「逆差し二点底」となる可能性もあるが、まだ25日線や75日線の下であるからその24700~25000ドルを突破しないと「好転」の兆しは出てこない。ちなみに、ナスダックは6901ポイントまで下げ3/2安値7084や75日線を割り込み「陰転」の兆しを漂わせたままである。
NYダウ日足
ナスダック日足
こうなると、もうしばらく上げ下げ荒い値動きが続くことが想定され、場合によっては「2日新甫」だけに更なる下落がなきにしもあらず。チャート的には日米とも上に控える節を抜くまでは「アヤ戻り」であるから、動くならば割り切り前提の短期売買という心構えが求められよう。
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