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上昇に転じたが、下値注視は続く
2月、3月の調整からようやく上昇に転じた日経平均。抵抗線や25日線を上抜き19日に22360円高値と、アノマリー通りに「4月上昇」となった。こうなると5月、6月に向け更なる上伸をイメージしたくなる。2月に空けた窓が二つあり(22659円、23122円)、それを埋めに行くような展開もあり得る。
だが、チャートとしては「崩れたあとのアヤ戻し」であることを忘れてはならない。アヤ戻しの過程では割り込んだ平均線や一目均衡表の雲などが節として待ち構えている。19日は22360円まで上げたものの、75日線や一目の雲(21586~22533円)に差し掛かって伸び悩み、上ヒゲを伸ばした。さらに5日連騰でサイコロが9勝3敗(75%)になったことで、少し調整を挟むのは仕方ないだろう。
調整としては25日線と200日線の控える「21500円」が下値メドで、そこまではスピード調整と言えるが、もし200日線を割り込むような調整になると話は変わる。アヤ戻しを終えて「二段下げ」への警戒が始まる。
日経平均日足
つまり、1月高値24129円を突破するまでチャートはアヤ戻りであって、二段下げリスクが付きまとう。いまは下げN波の戻り過程にあることを承知しておかねばならない。
それはカギ握るNYダウにも言えることだ。22300ドル台で二点底となり上昇に転じたものの、チャートはアヤ戻りであって、75日線や13週線、26週線などの節にトライするところ。格言「セルインメイ」の5月まで上昇を想定しているが、意に反して調整強め、二点底ラインを割り込むことあれば「二段下げ」の始まりと解釈することになる。
NYダウ日足
NYダウ週足
信用買い残が3兆5500億円依然高水準で、それだけ先高をイメージしている投資家が大勢いるということ。市場関係者は言うまでもなく万年強気だし、自分も「5月に高値」をイメージしている。つまり、みなが上昇をイメージしている(人気片寄る)だけに、落とし穴がないとも限らない。
NYダウの日足は短期の下値抵抗線を割ってきた。日経平均もその抵抗線を今週割り込む可能性があり、下値の節を模索する可能性あるので、日米とも「200日線」を注視したい。
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