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もみ合い続くNY
穏やかだった大型連休も終わった。FOMC、雇用統計、決算発表と重要イベントの続いた米国マーケットは、月初に少し荒れたものの4日はイッテコイ水準で終えており、今週の日本市場は落ち着いてスタートできそうだ。ただ、カギ握るNYダウは依然もみ合い圏の中にあり、そこからの「放れ」がポイントになる状況は変わっていない。
NYダウは、4日に332ドル高24262ドルと大きく上げた。だが3日は一時23531ドル(393ドル安)まで下げ200日線を割り込むなど危うい場面もあった。日足は下値の200日線、上値の75日線に挟まれたもみ合いが続き、一目均衡表ではまだ雲(24366~24980ドル)の下にあり、今週は雲に突入できるかが一つ焦点になる。
NYダウ日足
NYダウ日足一目
連休中の海外に波乱がなかったことから、今週の日経平均は「買い戻し」により上昇で始まる可能性あるだろう。ウォーレンバフェット(バークシャーハザウェイ)がアップル株を買い増していたことが明らかとなり、アップル株が最高値を更新したのもポイジティブ要因。
だが、為替(ドル円)が109.03円と2日の109.78円から70銭ほど円高に振れており、これはハイテク・輸出株に重石となる。CME日経平均先物は2日終値と同値の22470円で終えているが、日足RCI(9日、13日、25日)が高値圏に収れんしていることを考慮すると、日経平均の上値は限られるだろう。2月に空けた二つの窓(22659円、23122円)を目指す可能性あるものの、一つ目の窓22659円を埋めてボリ+2(22326円)に迫った辺りが当面の上値メドになりやすい。
ドル円日足
日経平均日足
また、今週は11日SQを控えて乱高下しやすいところ。連休明けだけに上昇で始まると勢い付くことも想定されるが、上げたところを追いかけるのは注意必要で、もみ合い圏にあるNYダウの放れ(方向性)を確認してから動いても遅くはないだろう。逆に日経平均が調整入れたときは下値に引ける短期抵抗線に注視したい。それを割り込むと200日線のある21500円台まで調整入れる可能性が出てくる。個別株はそうした上下のポイントを頭に入れながら対応するのが望ましい。
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