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高値期日7/23
記録的豪雨で西日本は広域災害となった。被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。また一日も早い復興をお祈り申し上げます。
今回の西日本豪雨は観光ビジネスを含め経済的影響は免れず、株式市場では不本意ながらその点を頭に入れておかねばならないだろう。
さて日経平均だが、6日に241円高21788円と反発したものの、5日に21462円まで下落、新安値銘柄「548」を数えるなど厳しい地合いが続いている。日足チャートは23000円処のWトップから崩れ、25日線、75日線、200日線、一目均衡表の雲などを割り込み、遅行線の雲下限(21424円)でかろうじて下げ止まった。
RCI、騰落レシオなどテクニカルの底値到達もあり、ここまでくれば日経平均は少し反発してもおかしくない。だが、チャートで好転を確認するには割り込んだ節目をクリアーせねばならず、平均線や雲上、Wトップなど23000円まで戻りでは正念場が続くことになる。
日経平均日足
軟調地合いを映し個別株が厳しくなっている。新安値銘柄は548を数えたが、セーリングクライマックスとなる底打ち局面では700~1000を数えることが多い。また、信用買い残の評価損率は-11.57%(6/29現在)と悪化中だが、これも底打ち局面では「-30%前後」になることがある。1月23日高値の6ヶ月期日(7/23)や甲子園・お盆の8月を考慮すると、楽観はまだ抱けそうにない。
評価損率日足
為替(ドル円)が110円台で日足チャートは上向き三角を煮詰めている。上放れて「円安」を加速させるなら決算(4-6月期)発表のある7月下旬以降に日経平均も上昇期待が出てこよう。
為替日足
米国では、ナスダックは高値圏を維持するものの、NYダウは日本株同様に1月高値を残して停滞が続く。米中貿易摩擦を抱えたままでバカンスシーズンをどうのように乗り切るのか、NYもまだ楽観抱けない。
NYダウ日足
いずれにせよ、高値期日7/23を過ぎるまで需給は楽観抱けず、もう少し「様子見」スタンスでもよさそうだ。
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