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下値抵抗線割れ
ナスダックが崩れてきた。5日に7788-91(ポイント)と続落、1980ポイント近辺の下値抵抗線と25日線を、そして75日線(7850)と9/7安値7813ポイントを軒並み割り込む。これで日足チャートは「陰転」と、8/30高値8133と10/高値8107のWトップを確定させた。
「FAANGプラス」を含めナスダックには世界の投資マネーの多くが集まる。トランプ相場のこの2年間はその傾向がとくに顕著で、16年11月安値5034ポイントから8月8133ポイントまで61.5%も上げた。週足や月足のRCIが過熱しているのは言うまでもないが、このような状況での「陰転」には注意すべきだろう。
ナスダック日足
ナスダック週足
陰転したとはいえまだ調整の入口なので、すぐ暴落につながるとは言わない。運用難の投資マネーが世界にまだ溢れているので、下げ止まればすぐまた反発することも想定される。ただし、崩れた相場はこの先二段下げ、三段下げと下げを加速させていくこと否定できない。
リーマンショックから10年を迎えたが、リーマンショックは下げの三段目だ。そこにつながる下げの第一歩は1年半前に起きたサブプライムショックだった。いまはサブプライム時をはるかに上回る規模の過剰流動性で、過去に例のないマネーバブルだけに、調整入口とはいえサブプライム級の調整になる可能性あることは承知しておきたい。
さて日経平均は2日に24448円上ヒゲ高値を付けてから調整入り、5日に23730円安値を付ける。短期抵抗線やボリ+1(23980円)を割り込み、日足RCIも陰転。1991年以来27年ぶり高値を示現するも、第4次安倍改造内閣発足で忖度相場も「出尽くし感」が漂う。
日経平均日足
急騰後の初押しという見方もできるが、それでもネックライン(23050円)や75日線(22700円)辺りまで調整入れる可能性はある。そして日本株は「米国次第」。ヘッジファンドの決算(10月~11月)が迫り、利益確定売りが集中するようだと日経平均の下目メドも危うくなるだろう。
相場は「流れに従う」もの。忖度相場で気を良くした証券業界は強気に傾き「好業績」や「年末高」を口にするが、日米とも先の高値を抜くまで「楽観」は慎みたい。
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