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目先と中長期のシナリオを描いておく
月初の高値から日経平均は安値20971円まで▼14.2%下落、節目の21000円に到達した。NYダウは同▼9.2%となり週足のポイント52週線を2年半ぶりに割り込み、ナスダックは同▼12.9%下落となり52週線を2年4ヶ月ぶりに割り込んだ。この下落で日米ともチャートは上昇基調に亀裂を入れた。それはつまり、トランプ相場2年間の上昇に、またリーマンから10年間の上昇に亀裂を入れたとも言える。
日経平均週足
NYダウ週足
ナスダック週足
勿論、これだけ下げれば日米ともそろそろ下げ止まる可能性はある。日経平均の日足は2000円幅の二段下げとなり、9/7安値から9週目を迎える。NYダウ、ナスダックは週足一目均衡表の雲(NY24662、ナス7177)に到達した。ヘッジファンドの決算対策売りも第一波は峠を越したと思われる。
大きく下げたので反発となれば三分の一や半値ほど戻してもおかしくない。日経平均であれば日足と週足の平均線が控える22000~22500円、NYであれば25日線、75日線の25700ドル近辺が想定される。
10/31の日銀決定会合、11/2の米雇用統計、そして11/6の米中間選挙と注目のタイムスケジュールが続き、そして11/23のブラックフライデー(年末商戦)、日本では師走のボーナスシーズンを控える。こうしたスケジュールを踏まえるとマーケットは乱高下しながら、うまくすれば11月末まで戻りを試してもおかしくない。
相場が戻せばまた市場関係者は楽観に傾くだろう。「業績は悪くない、PERが割安だ、年末高、新春高だ」とボーナス資金をかき集めるために総強気となるに違いない。だが、投資家としてチャートに亀裂入れたことを忘れてはならない。崩れたあとの上昇は「アヤ戻り」であり、そのあとに下落の第二波、第三波が起こり得ることをイメージしておく必要あるだろう。2007年、サブプライムの下げ第二波は12月中旬から始まった。
相場は流れに従うもので、材料はあとから付いてくる。周りの雰囲気に流されることなくチャートをしっかり見ておきたい。目先の上げ下げとは別に、週足や月足で中長期の流れをチェックし、先行きシナリオを頭に描いておくことがここでは必要だろう。
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