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下値抵抗線注視
世界が注目した米中首脳会談。米国は90日間の猶予付きながら1月からの制裁措置(中国製品2000ドル)を見送った。これをどう評価するかはマーケットが教えてくれるだろうが、自分の中では「単なる先送り」と見ている。つまり「トランプリスク」も10月に亀裂入れた日米株式市場の軟調地合いも継続するという見方だ。
30日の米国市場は「米中合意の方向」と伝わり、NYダウは25538+199ドル、ナスダックは7330+57ポイント、CME日経平均は(大証比)70円高22420円と順調に上げて終えた。懸念された米中首脳会談の「破談」が回避されたこともあり、3日の株式市場は日米とも買い戻し優勢となることが想定されるが、「合意」に至らなかったことで上値は限られるだろう。
日足を見ると、日経平均は11/30まで6日続伸し25日線や200日線、上値抵抗線をクリアーしたものの、ここから75日線や一目均衡表の雲が(22337~22709円)待ち構える。21日安値21243円から日足は7本を数え、今週前半に8本目、9本目と変化日を迎え、RCIは高値圏に集まる。
日経平均日足一目
NYダウの日足は雲に差し掛かり雲上25698ドルや上値抵抗線25800ドル前後が控え、ナスダックは200日線7518ポイントや雲7472~7595ポイントが控える。
NYダウ日足一目
ナスダック日足一目
日米とも11月下旬は好調な年末商戦もあってアノマリー通りに上昇となった。日足は短期抵抗線を上抜き12月上旬の高値に向かって動いていよう。だが、上旬といっても12月早々の高値示現の可能性もある。その意味で、ここからは21日安値から引く短期下値抵抗線を注視しておき、それを割り込むなら個別株は「一旦、撤退」が一策となろう。
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