富田のトレチャ 2019年02月25日

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期待で買い・・

上昇続くNYダウ。22日は26031+181ドルと反発、高値を26052ドルに伸ばした。これで週間ベースの上昇は9週連続だ。この記録的な上昇の要因は米中貿易交渉の進展観測であり、3月に予定されるトランプ大統領と習主席の首脳会談に向けさらに上昇続けてもおかしく、そうなると10/3の過去最高値26951ドルも視野に入れてこよう。

2015年NYダウ週足
2015年NYダウ週足

上昇基調が続くうちは売り方も苦しく流れに従うのが基本だろう。とはいえNYダウの26000ドル台は昨年来の厚い節目で、日足RCIはすでに高値警戒を示している。12月安値から引く下値抵抗線を割り込むような調整見せた時には要注意となる。12月安値から9週間、ほぼ一本調子で19.6%上げているだけに、次にくる調整が深くなる可能性あることは覚悟しておくべきだ。

NYダウ週足
NYダウ週足

マーケットには「期待で買い、事実で売る」という格言がある。いま米中貿易交渉が最大のポイントであるから、米中首脳会談まで「期待買い」が続く可能性はある。ただ、皆が同じ見方で片寄っていることを踏まえると、首脳会談の「事実」を待たずに一旦高値を打つ可能性もある。その意味で、日足チャートの下値抵抗線を注視して行きたい。

NYダウ日足
NYダウ日足

出遅れている日経平均だが、日足は21000円の節や75日線を突破し、22000円近辺にある200日線を目指す流れになってきた。外国人買いや裁定買いが目立つようになってきたので「22000円」は難しい水準ではないだろう。ただし、日足のRCIは過熱を帯びているし、そして日本株は「NY次第」でもある。

日経平均日足
日経平均日足

今週末はもう3月となる。サクラの季節だし期末への期待も出てこよう。ただ、その前に「申告納税」が控える。「彼岸底」という言葉があるように3月は調整しやすい時期でもある。NYダウに連動してもう一段の上値追いも想定されるが、NYが調整するなら日経平均のツレ安も免れない。NYの動向から一層目が離せなくなる。

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