富田のトレチャ 2019年03月04日

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節目のNY、下値抵抗線注視

3/1のNYダウは26026+110ドルと反発したが、前週2/22の終値26031ドルを更新できず、週間ベースの連続上昇は9週で止まった。とはいえ、節目の26000ドル台に乗せる強さを見せており、ナスダック(7595+62ポイント)は10週連続上昇するなど米国市場の上昇基調は継続中と言えるだろう。

焦点の米中首脳会談が3月下旬(予定)であるから、それまで「期待」で買い優勢の展開が続いてもおかしくなく、そうなればNYダウは10/3過去最高値26951ドルを目指すだろう。ただし、チャート的には高値圏として注意信号が灯っていることを忘れてはなるまい。

NYダウの日足は、2/25高値26241ドルのあと足踏みとなり、その後に下値抵抗線を割り込みかけている。RCIは過熱を極めた状態にある。週足はいま昨年1月高値26616ドルを左肩とする「三尊」懸念漂わす水準にきたほか、2016年から引くトレンドラインの延長線に抵触したところで、上値ポイントと見ることできる。

NYダウ日足
2015年NYダウ日足

今回は週足の一目均衡表を並べてみるが、NYダウは12/26安値から10本、12/3高値から13本を数え、ナスダックは雲上限7668ポイントに迫ってきた。日経平均は21600円台を回復中だが、雲下限21783円に迫り、今週は雲がクロスし(変化日)、雲下限は22102円に、遅行線の雲上限も22200円前後で節として意識される。

NYダウ週足
NYダウ週足

ナスダック週足
ナスダック週足

日経平均週足
日経平均週足

今週末がメジャーSQなので日経平均は先物主導で流れ変わる可能性もある。カギ握るのはNYダウだが、下値抵抗線を割り込みかけているので25877ドル(2/27安値)を割り込むなら「調整入り」を覚悟すべきだろう。スピード調整か、本格調整かはすぐに判断できないものの、10週連続で大きくV字回復したところだけに、それなりの調整になるリスクは覚悟しておきたい。

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