富田のトレチャ 2019年06月03日

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二段下げ突入

5月31日の日経平均は341円安20601円と急落。日足チャートは5/14安値20751円を割り込み「二段下げ」に突入した。NYダウは5/13安値25222ドルを5/29に割り込みすでに二段下げに突入しており、31日は24815-354ドルと急落して安値24809ドルを付ける。為替(ドル円)も108.28円まで円高を進め、日足はやはり二段下げに入った。

ドル円日足
ドル円日足

言うまでもなく「米中貿易戦争」が大きな火種だが、米中首脳会談が行われるか否かの目安は6/28のG20サミットで、そこまで懸念の火種が燻ることも想定される。日米株価に為替と日足チャートが軒並み「陰転」を確定させたことは、世界に漂う運用マネーが「リスク回避」の傾向を強めてきたと言うことだろう。

NYダウ週足
NYダウ週足

カギ握るNYダウは、日足の陰転で週足の「三尊天井」が濃厚になった。当面の下値メドは日足一目遅行線の雲下限24771ドルで、それにほぼ到達したことで目先は下げ渋る可能性ある。だが、その雲下限を割り込むと二段下げの計算値V波とN波の24480ドルを、さらに12月安値21712ドルの模索も否定できない。

NYダウ日足
NYダウ日足

 日経平均も遅行線の雲下限20404円が目先意識されるが、それを割り込むと二段下げのV波20072円、N波19819円を目指す可能性が出てくる。さらに日経平均の場合は週足でも二段下げ懸念が燻り、先行き12月安値18948円を模索することも否定できない。

31日夜間取引の日経平均先物は20370円まで下げ、遅行線の雲下限20355円に接近した。目先は一旦下げ止まる可能性あるものの、雲下限がここから上昇するので、今週は先物の雲下限も注視しておきたい。

日経平均先物日足
日経平均先物日足

いずれにせよ相場は「流れに従う」もの。日米の日足チャートが陰転しており、好転、もしくはセーリングクライマックスを確認するまで安易な強気は控えたい。

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