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大幅高だが、乱高下も
7日のNYダウは25983+263ドルと5連騰、週間で1168ドル(△4.7%)の急騰になった。6/3に24680ドルまで下げていたが、4日にパウエルFRB議長が「必要なら利下げ辞さず」と発言したことで利下げ観測が台頭、そして7日の雇用統計で雇用者数が7.5万人増(予想18万人増)にとどまったことから「7月にも利下げに動く」との観測が強まった。ナスダックも7日に7742+126ポイントと大きく上げ、週間では△3.87%上昇し、週足はNYダウともども長い陽線を立てた。
さらに7日はトランプ大統領が10日から予定していたメキシコ輸入品への関税を見送ると発表。米国株のみならず自動車に絡む日本株にも朗報であり、今週の日米株価は大きく上げて始まるに違いない。
ただし、NYダウの週足を見ると「三尊高値」を形成しており、昨年1月高値から、同10月高値から下落した局面で乱高下しているのが分かる。トランプ相場特有の「恫喝あとの買い戻し」というパターンではあるが、週足RCI(9週、13週、26週)が調整過程にあり、今回も長い陽線立てたものの乱高下する可能性あることは一つイメージしておきたい。
NYダウ週足
NYダウ日足
日経平均は6/4安値20289円から上昇に転じたとはいえ、7日の終値20884円は戻り率2.9%にとどまる。米国並みに4.0~4.7%戻るとすれば21100円~21240円で、チャートは25日線(21100円処)や遅行線雲上(21341円)、さらに75日線(21451円)と200日線(21727円)をトライしてもおかしくない。
日経平均日足
今週は強い相場になるだろう。日米とも日足は遅行線の雲下限から切り返し、上値抵抗線を突破した点は評価できる。だが、二段下げを演じたところで好材料が重なり、買い戻しに加えて新規買いが重なるという、いわゆる「人気片寄る」「出来過ぎ」の局面であることも見逃せない。日経平均は週末14日にメジャーSQを控え、3月SQ値21348円やSQ前の水曜日(木曜日)が意識される可能性もあり、買い人気が続くのか注視する週でもあろう。
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