富田のトレチャ 2019年07月08日

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上昇基調維持

米中首脳会談のあとトランプが「ファーウェイへの米国製品の供給を認める」と口にしたことで先週7/1に日経平均は454円高と急伸した。週明けに窓を空けて急伸、買い人気を集めたことで7/2高値21784円以降はセオリー通りに調整となったが、突破した200日線を下支えとする日足のもみ合いはスピード調整として悪くない。

 また、上値抵抗線を抜いた為替(ドル円)も7/1に108.54円高値のあと7/3に107.54円まで調整入れるが、週末に108.64円と切り返して7/1高値を抜いた。日足の「基調好転」を確認した形となり、このペースだとネックライン109円前後から75日線(109.80円)方向へ円安を進めてもおかしくない。

ドル円日足
ドル円日足

そして、カギ握るNYダウは7/3に26966ドルまで上げ、過去最高値だった昨年10/3の26951ドルを更新した。雇用統計のあった7/5はさすがに一服したが、それでも安値26733ドル(232ドル安)から切り返して43ドル安26922ドルで終えており、日足は下値抵抗線を割ることなく強気基調を維持する。

NYダウ日足
NYダウ日足

為替の投機筋ポジションで「円売り」がほぼトントンまで整理を進め買い戻し一巡を示唆する。また、先物に係る現物の裁定買い残(株数ベース)が1億7910万株と引き続き過去最低水準で「裁定買い」を誘いやすい状況にある。

とはいえ、RCIや騰落レシオなど日経平均の日足テクニカルは高値圏に迫り、パウエルFRB議長の議会証言や米中通商交渉再開もあり株式市場は調整しやすいところではある。12日のSQや21日の参院選などもポイントになるが、ただ為替の基調好転や裁定買い残の底値などを加味すると上昇基調を続けてもおかしくなく、日経平均は5/7の窓埋め(21875円)から4/24高値22362円を目指してもおかしくない。

日経平均日足
日経平均日足

日経平均、NYダウとも日足の下値抵抗線をマークしながら、それを維持するうちは上値追いとみて個別株は「押し目買い-吹き値売り」で対応したい。

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