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TOPIXはもみ合い圏
きょうは日経平均とTOPIX、NYダウとバルチック海運指数をそれぞれ照らし合わせて見ておこう。
日経平均(26日21658円)の日足は18日の急落で21400円台にある25日線、75日線を割り込み「陰転」信号灯したが、その後25日に21823円まで急上昇して各平均線を突破、7/2高値21784円も上抜き日足は一転、上昇基調を取り戻した。
18日の急落がダマシになった恰好だが、ただ週足を見ると52週線(21661円)や一目均衡表の雲上(21698円)、遅行線の雲(21684~21967円)などをまだ抜けず、週足の好転信号はお預けになっている。
日経平均週足
また、TOPIX(26日1571ポイント)を見ると、7/5高値1593や200日線1596をクリアーしておらず、日足に好転信号はまだ出ていない。週足は13週線(1554)、26週線(1575)の近辺で、52週線(1614)や一目の雲(1587~1625)の下にあり、TOPIXのチャートはまだ「もみ合い圏」と言える。
TOPIX週足
日経平均は半導体関連や値がさハイテク株の上昇で堅調を演ずるが、全体を表すTOPIXを見れば東京市場はまだ「もみ合い」であることがうかがえる。
次に最高値を更新する米国株だが、NYダウの日足を見ると7/16高値27398ドルからもみ合いとなっている。当面は27000ドルにせり上がってくる25日線に接近して切り返す(あるいは割り込む)かが焦点になろう。
NYダウの週足を見ると、昨年来の「三尊高値」をクリアーする強い動きを見せるが、7/16高値27398ドルは昨年1月高値→10月高値→で引く傾向線に差し掛かったところ。米国株は「高値を更新すると利益確定売りに押されて調整」というアノマリー(習性)あるが、バカンスの8月というタイミングを踏まえるとここから調整入りの可能性は小さくないだろう。
NYダウ週足
もう一つ、バルチック海運指数を見ておこう。2月595ポイントを大底にジワジワ上げてきていたが、6/14(1093ポイント)から16連騰、1日調整して7/10から10連騰して7/22に2191ポイント付ける。一方向に走りやすい指数とはいえ、1ヶ月で倍化、4ヶ月で4倍とは凄まじい。だが、7/23から26日まで4日続落しており、こんどは急落の可能性否めないだろう。
バルチック海運指数週足
このバルチックとNYダウの週足を見比べると、バルチックに先行性のあることが見てとれる。2017年12月中旬の頭打ち、昨年7月下旬の頭打ちなどNYダウの1~2ヶ月先にピークアウトしている。ならば、直近のバルチックの頭打ち気配は注意信号かも知れず、今後の推移を注視すること頭に入れておきたい。
いまグローバルでカネ余り時代なのは言うまでもなく、厳しい運用時代を生き抜くために「AI運用」が幅を利かすようになっている。相場が一方向に傾くのは必然でもあり、株式市場も、WTI(原油)などコモディティ(商品)も含めて「一方向に動きやすい需給相場」であることを承知して行きたい。
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