富田のトレチャ 2019年08月26日

★富田隆弥氏の相場解説ブログや注目株や日経平均解説など充実コンテンツ満載のPDF版「月刊トレチャ」詳細・お申し込みについてはこちら↓
→富田隆弥のブログ blank

乱高下続く

23日の米国市場は荒れた。皆が注目していたジャクソンホールでバーナンキFRB議長が何か良からぬことを言ったのか?と思っていたら、違った。荒らしたのはやっぱりあのトランプのツイートだった。

 中国が報復関税を発表したことに腹を立てたようだが、NYダウは一時25509-745ドルまで突っ込み、25628-623フォルで終えた。バーナンキ議長の利下げに含みを持たせた講演を好感して68ドル上げていたので、そこからの急転直下に買い方がかなり慌てたと思われる。

 大きく下げたNYダウ。日足は200日線のある節目25500ドルに差し掛かり、ここを割り込むとチャートは二段下げとなり12月の安値24680ドル方向に走り出す可能性が出てくる。

NYダウ日足
NYダウ日足

 日経平均先物は大証終値より510円安の20210円とキツク下げ、週明けの日経平均はこれにサヤ寄せして始まるだろう。日足は8/6安値20110円に迫り、こちらも二段下げ突入の試練を迎える。二段下げになると12月の安値18948円を試しに行くのは覚悟すべきだろう。
 米中関係の深まる混迷は気がかりだ。ただ、23日の米国株急落には上記のような狼狽がかなりあったと思われ、目先的には買い戻しがすぐ入る可能性もある。9月のFOMCで利下げ確率が高まっているほか、ボラティリティが高まっていることもあり、切り返すなら勢い良く上げる可能性もある。

日経平均先物日足
日経平均先物日足

 最高値圏にあるNYダウだ。強まる風雨には注意すべきだが、まだしばらく乱高下、上げたり下げたり忙しい展開続くこと想定しておきたい。

→富田のトレチャ:目次へ

(PDF版「月刊トレチャ」富田氏の注目株解説などをさらに詳しくご覧いただけます!  詳細・お申し込みはコチラ