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昨年9月下旬と酷似
日米とも9月になり株価は急伸、日経平均は4月の年初来高値まであと100円程、NYダウは7月の過去最高値まであと90ドル程に迫った。勢いに乗り一気に高値更新かと思われたが、さすがに先週はスピードダウン。サイコロが11勝1敗を、RCIが高値に集まるなどテクニカルに過熱信号が出ていたので「当然のスピード調整」といえるだろう。ただし、過熱を無視するように上げてきただけに、その反動で厳しい調整になるリスクあることは頭に入れておきたい。
NYダウ日足
例えば、昨年の9月も日経平均は往来を上放れて加速、テクニカルの過熱を無視しながら10/2の高値24448円まで駆け上った。サイコロは11勝1敗、RCIは高値に張り付くなどいまと似ていた。そして、調整に転ずると10/26安値20971円まで二段下げ、3週間に3470円幅、14.2%という厳しい下げになった。
日経平均日足
今週は9月中間期末、配当権利取り(26日)があるので、すぐに急落するとは思えないが、ただ10月は過去にブラックマンデーがあったように急落アノマリーがある。今年の10月は米中閣僚級協議が焦点になるが、10/1の「中国建国70週年」を終えると習主席への配慮も消えてトランプが強硬姿勢を再開するかも知れない。昨年の相場や10月急落アノマリーを踏まえると、米中協議がうまく前進せず、険悪状態に後戻りする可能性は排除できない。
その観点で、日経平均やNYダウの調整信号に注意必要だ。今回はナスダックの日足を見ておこう。20日終値8117ポイントだが、25日線、75日線が8020ポイント近辺にあり、6月安値から引く下値抵抗線が今週7900ポイント近辺にくる。ここが当面の下値メドであり、調整入れた場合にこのポイントを維持できるのか注視しておく。もし割り込むなら昨年の10月をイメージすることになる。
NYダウ日足
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