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月下旬に円高、株安傾向
日経平均はWトップ高値24115円(1/17)を目前に足踏みだが、25日線や75日線を下値とする足踏みは次なる上昇に備えエネルギーを蓄えるもので悪いものではない。切り返してWトップを突破すれば、アベノミクスの高値24500円(18年4月)を目指すことになる。ただ、言うまでもなくいまは「新型肺炎」が気になる。
日経平均日足
市場で「早期に収束する」との声が多かった新型肺炎だが、その読みとは裏腹にいま世界では感染拡大止まらず、サプライチェーン停滞の影響が欧米にも出始める。為替ではブレグジットと中国との関わり深い「ユーロ」が独歩安となり、それを背景に独DAXは最高値を更新する。米国は金融相場が続き、GAFAを中心に最高値を更新中で、日本株だけが取り残されている状況だ。
ユーロ円週足一目
この欧米の「イイとこ取り」の株高に日本株が追随できるのか、それとも新型肺炎の影響で欧米株が足を引っ張られるのか、そのどちらになるかが当面の焦点になる。
為替の「ドル円」は直近109.70円で、週足の雲など110円台の壁をまだ抜けずにいる。新型肺炎の影響で今年の業績回復シナリオも後ずれが避けられない。マーケットがリスク回避の動きを強めると再び「円高」となり、日本株(日本企業)はさらに重石となろう。
ドル円の日足は年初に崩れかけたものの、1月上旬、2月上旬と切り返した。だが、月の下旬になると円高に振れる傾向が見て取れる。それは日経平均にも当てはまり、12月、1月とも下旬に下げを強めており、2月もここから注意必要だろう。
2/14のSQ清算値は23774.71円で「幻のSQ」になった。14日夜間の日経平均先物は23490円(大証比140円安)。こうなると75日線(23500円)を割り込み、週足の26週線(23000円近辺)を模索する可能性もある。
日経平均は24115円を突破して同時株高の仲間入りを果たしたいところだが、それを確認するまでは「様子見」も一策だろう。
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