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TOPIXの上値抵抗線
日経平均は2/20高値23806円から直近安値16358円まで1ヶ月で▼31%も下落するが、欧米で新型コロナの感染拡大止まず、株式市場の底打ち感もまだ見られない。ただ、日本では13日のSQを通過、騰落レシオ40%(3/16)、新安値銘柄1721(3/13)などセーリングクライマックスに相応しい信号が出ている。日本株は目先的にいつ下げ止まってもおかしくない状況だ。
日経平均日足
今回は「日経IV(株達コード415)」を見ておこう。IV(インプライドボラティリティ)は日経平均オプションの変動率を指数化したもので、恐怖指数で有名な「VIX」に似ている。相場の波乱時に上昇する性格があり、2月半ばに「12」だったものが、直近16日に「74」と急騰している。
日経IV月足
ただ、この月足を見ると2000年ITバブル崩壊時に「136」、08年リーマンショック時に「108」、アベノミクス初動半年後の急落時に「84」などがあり、今回はもう少し上昇(相場波乱)する可能性あるだろう。だが、高値圏としてかなりイイところまで来ていることも事実。米国のVIXや、上場ETF「2035日経VI」などと共に、ボラティリティがどこでピークアウトするかもここからの焦点になる。
これまでに経験したことない「コロナショック」。世界マーケットのカギ握るNYダウが下げ止まらなければ日本株の反転も難しい。チャートの下げ基調が続くうちはその「流れに従う」べきで、テクニカルが底値を示唆しても「もうはまだなり」の展開が続く可能性もある。
だが、相場であるからどこかで下げ止まり、反転しよう。反転の兆しとしてはボリンジャーバンドの[-1]突破が必要だが、その前に出る兆しは株価の上値抵抗線突破だ。TOPIXの日足にピタッと上値抵抗線が張り付いている。「彼岸底」に相応しいところでもあり、この上抜けを注目しておきたい。
TOPIX日足
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