富田のトレチャ 2020年04月27日

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※次回の掲載は5/11(月)です。

連休は軽めのポジションで

彼岸底を下値に戻り歩調の続く株式市場。コロナショックから落ち着きを取り戻し、IT関連、半導体関連などにはコロナ後の新社会をにらんだ物色も目立つ。ナスダックを見れば3月安値6631ポイントから4/20に高値8684ポイントと、安値から30%(2053ポイント幅)も上げ、ショック安の下落(3207ポイント)を64%取り戻した。たしかに強い動きではあるが、新型コロナによる影響は計り知れず、安心するのは時期尚早と思われる

NYダウ日足
NYダウ日足

チャートで気にかけていた下値抵抗線。3月安値から引く短期抵抗線だが、日経平均は先週22日の下落(安値18858円)でそれを割り込んだ。三角保ち合いを描いていたTOPIXも21日にそれを割り込み、注意すべき第一信号を灯した。

日経平均は25日線(18968円)のまだ上にあり、切り返して2万円大台に乗せるなら注意信号は一旦消滅して戻り歩調再開となる。だが、逆に25日線や22日安値を下回ると二つ目の注意信号が灯り、調整入りの可能性を強める。

日経平均日足
日経平均日足

3月安値からひと月が経過。今週は日銀、FOMC、ECBの金融政策があり、追加緩和に踏み込むと予想されているが、株式市場はそれを大かた織り込んでいるので反応は限定的か。

そして週後半から大型連休に入るが、今年は自粛要請によりガマンの連休となりそうだ。注目されるのは緊急事態宣言(5/6期限)を解除するか否かの有識者会議で、ガマン延長となるようだと国民のマインドはさらに低下し、日経平均の下振れリスクも高まりかねない。

「株の達人」で「リアルタイム」→「業種別」→「5海外指標」を開くと、海外の株価やWTI、米国債利回りなどが見られる。ここで各国の日足に3月安値から下値抵抗線を引いてみると、NYダウ、DAX、ハンセン、ST(シンガポール)、RTS(ロシア)などが日本株同様に抵抗線を割り込んでいる。

ハンセン日足
ハンセン日足

ナスダック、SP500、FT100、ムンバイ(インド)はまだ割り込んでいないが、抵抗線ギリギリのものが多い。

相場は流れに従うものあり、その流れを判断する最初の指針が抵抗線だ。連休は軽めのポジションで気軽に海外相場を眺めながら過ごすのがお勧めか。

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