富田のトレチャ 2020年07月27日

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連休中に波乱の兆し

4連休中の海外市場は、少し荒れた。24日の米国市場は、NYダウが26469-182ドル、ナスダックが10363-98ポイントとそれぞれ続落、そしてCME日経平均は22340円(大証22日終値比410円安)で終えた。

ナスダック日足
ナスダック日足

また、為替はユーロ高/ドル安が目立ち、円は対ユーロで124円台の「円安」に振れる一方、対ドルでは一時105.68円まで「円高」を進めた。

ユーロドル週足
ユーロドル週足

米国市場が荒れた理由は「米中摩擦台頭」で、ユーロが上昇した理由はEUの「コロナ復興基金合意」がある。世界で新型コロナの感染拡大が続いており、そこに「米中懸念」が蒸し返す。

注目したいのは「こう着相場」する日経平均とドル円相場に動きが出るかどうか。それと米国は7月末で期限を迎えるコロナ景気対策の拡充分を何かしらの形で延長する見込みだが、NYダウ、ナスダックがどう反応する。そしてユーロ安の恩恵を受けてきた独DAXが高値圏で踏みとどまるかどうかだろう。

ドル円日足
ドル円日足

日経平均は22000円台のこう着をひと月以上続けるが、CMEの値を当てはめると短期下値抵抗線を割ることになる。また、ドル円相場もこう着相場の下限106円を割り込みかける。

日経平均日足
日経平均日足

日米欧とも無制限の金融・財政が株式市場を押し上げてきた。その効果が持続するのか。29日にFOMCがあり、そこまでは日米とも株式市場は押し目買いの動きを見せると思われるが、株価の下放れの動きには注視したい。

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