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波乱含みの9月
28日、午後2時過ぎに流れたニュース速報「安倍首相が辞任意向」に驚いた。夕方5時から記者会見を組まれてはいたが、コロナ関連の方針か何かを述べるだけでサプライズはないと思っていた。それはマーケットも同じだろう。
当初はアベノミクスで大きな成果を上げた安倍首相。だが、7年半の長期政権に伴いマンネリ化でマーケットへのインパクトはかなり薄れていた。それが最後の最後で再びサプライズを演出した格好だ。
28日の日経平均は22300円近辺で100円程上げていたが、ニュース速報が流れるとわずか10分ほどで一気に614円安22594円まで700円以上も突っ込んだ。安倍一強の日本に政治問題は皆無であったが、それが突然分からなくなったということだろう。
次に誰が首相をやるにせよ、コロナ禍で安倍一強のあとを受け継ぐとあって苦難伴うこと避けられず、様々な面で日本は不安定になりかねず、株価の急落や為替の円高などマーケットが荒れたのはそのためだろう。
日経平均は22000~23300円の往来相場(チャネルゾーン)を形成しており、その下限で200日線(22016円)のある22000円近辺を改めて模索する可能性が出てきた。
日経平均日足
為替(ドル円)は106.95円と107円近くに来ていたが、ニュース速報を受けて105.20円まで一気に円高に振れた。為替のチャートは日足、週足ともアヤ戻り一巡から「円高懸念」を漂わせている。
為替日足
為替週足
救いはダウ、ナスダックの米国株が堅調なことだが、日米とも9月はメジャーSQを控えて振れやすいタイミングだ。高所に来ているだけに9月は「波乱含み」を頭の中に入れておきたい。
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