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急反発も、スピード調整不可避
マスコミがバイデン勝利を報じ、各国は祝辞を伝えた。それでもトランプ大統領は敗北認めず法廷闘争を臭わす。11月になり株式市場は猛烈な同時株高になったが、政治の混迷を払しょくしたと言えるかはまだ疑問だろう。
6日の日経平均は24325円引けと4日続伸、終値ベースで29年ぶりの高値に躍り出た。ザラバでは2018年10月の24448円高値を残すが、それを更新するのも時間の問題だろう。ただ、6日までの急騰は出来すぎで、一本調子でさらに上昇するのは難しいのではないか。
10/30まで5日続落で22948円に下落した日経平均。日足は75日線や13週線を割り込み「陰転、下放れ」を暗示したが、11月になると6日まで4連騰、4日間で1350円幅(5.86%)の急騰を演じて一転「上放れ、好転」を示唆した。
日経平均日足
30日にサイコロが3勝9敗25%になったことや、最近見られる月末急落パターンが当てはまったこと、そして10/30まで5日続落の反動が出たとはいえ、6日までの急騰には政治リスクに備えて先物に入っていたショート(売り)が大統領選を終えて買い戻し(ショートカバー)に動いたことがある。
NYダウも10/30に26143ドルまで下落したが、日足の一目遅行線が雲下限に差し掛かり、週足も26週線と52週線にタッチした。そこから11月になると5日高値28495ドルまで4日間で2352ドル(8.99%)も上げた。この急騰にも先物のショートカバーが要因と言える。
買い戻しが一巡すると、マーケットは改めて冷静になる。大統領選を終えて、政治リスクが本当に払しょくしたのか、新型コロナの感染拡大による経済への影響は大丈夫なのか、巨額の財政政策や為替や金利への影響は、対中政策に変化はあるのか、など多くの問題を改めて吟味することになる。
NYダウ週足
NYダウは29000ドル台の節目にこれから入る。日経平均は25000円台を目指す可能性あるものの、103円台に入った円高をいつまで無視できるだろうか。そして、日本株のカギ握るのはNYダウだ。目先はスピード調整を想定して「押し目買い、吹き値売り」のスタンスが望まれる。
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