★富田隆弥氏の相場解説ブログや注目株や日経平均解説など充実コンテンツ満載のPDF版「月刊トレチャ」詳細・お申し込みについてはこちら↓
→富田隆弥のブログ
次回の富田のトレチャは2021年1月12日になります。
新年、すぐにSQと3連休
2020年の日経平均は29年ぶりの水準に戻した。ただ、11月に急騰したものの12月は2万7000円を目前に足踏みを続けた。新春に備えての「スピード調整、値固め」と捉えることもできるが、新春相場はまずはもみ合いから上下どちらに放れるかが焦点になろう。ただ、テクニカルのRCIを見るとそのスピード調整が少し長引くことを示唆しているように思える。
日経平均のテクニカル指標でRCIをみると、日足(9日、13日、25日)は12月上旬をピークに調整入りし、下値ゾーンまであと1~2週間の日柄要す雰囲気だ。そして、週足のRCI(9週、13週、26週)は12月中旬にピークを打ったばかりで、この先しばらく注意信号を灯すことになる。
日経平均週足
勿論、RCIの過熱が相場の高値と必ず合致するとは限らない。だが、注意すべき時期にきていることを示すものであるから無視するわけにはいかない。そこで、トレンドや移動平均線を併せて見ることになる。
日経平均(24日現在2万6668円)がもみ合うあいだに、下から25日線(同2万6510円)が浮上してきて株価にタッチした。この25日線を下支えに切り返すなら上昇基調継続として2万7000円台挑戦も可能だろう。だが、25日線を割り込むとトレンドは「下放れ、陰転信号」を灯し、RCIの調整信号に信ぴょう性を増すことになる。
日経平均日足
新春の1月は8日にミニSQと3連休が早々に訪れる。それを踏まえると静かに様子見気分を漂わせて始まりそうだ。カギ握るのは新年も米国株(NYダウ)で変わることないが、NYダウのRCIも日経平均と似た状況にある。因みに、ヘッジファンドは売りからスタートすること珍しくなく、為替を見ればドルの独歩安傾向にあり、米10年債利回りは1%を目前にもみ合いを煮詰めている。
米10年債利回り
これらの何かをキッカケにNYダウが調整入りするなら、日経平均は2万6000円~25700円の模索となろう。勿論、その調整は新年相場に備えての地固めになるので、下げて始まった場合は押し目買いのタイミングを探ることになる。
いずれにせよ新春の日経平均は26000円台のもみ合いからどちらに放れるかが焦点になるが、どちらにせよ急ぐことなく少し様子をみてから動くのも悪くないと考える。
本年はここまで。皆さまよい年をお迎えください。富田(12/27記)
*新年の当欄コメントは1/12からになります。
(PDF版「月刊トレチャ」富田氏の注目株解説などをさらに詳しくご覧いただけます! 詳細・お申し込みはコチラ )