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目先反発想定も、様子見
調整アノマリーのある「3月」らしく、日米とも株式市場は波乱含みとなるが、日経平均、ナスダックとも週末(5日)に長い下ヒゲを伸ばして終えた。日足は2/16高値から13本(変化日)を数え、RCI短期線(9日、13日)は底値圏に到達することから、今週は反発することが想定される。
ただし、チャートは調整入りを示唆しただけに、戻りでは25日線や抵抗線などいくつもの節が控えている。3月はまだ序盤で、メジャーSQやFOMC、日銀決定会合など重要スケジュールも控える。これで調整を終えたかどうかはもう少し様子を見る必要あるだろう。
日経平均日足
日経平均は3/5に安値28308円を付け、終値28864円で長い下ヒゲを伸ばした。日足チャートは2/16高値30714円から13本目に、75日線27833円や一目雲上限28074円の少し手前で切り返した。
5日の米国株が大幅上昇で終え、日経平均先物は390円高29150円引け(大証終値28760円)。これで今週の日経平均は大きく反発して始まろう。ただし、割り込んだ25日線や下値抵抗線が29300円台にあり、短期上値抵抗線もその水準に控えることから「29300円台」が節目として意識される。
また、最近の日経平均は「月曜日の大幅高」が1月25日から続く。週末の米国株が波乱を回避することで、月曜日はショートカバー(買い戻し)を誘う展開となる。だが、買い戻し一巡のあとは米国株の軟調もあり再び軟化するパターンとなっている。今週も高くなって始まるだろうが、週末にメジャーSQを控えることもあり同じような展開を繰り返すことも想定される。
そして、5日のナスダックをみると12920+196ポイントと反発したが、一時12397-326ポイントの下ヒゲ安値を付けるなど不安定が続く。日足は2/16高値14175ポイントから二段下げを描き、ここらで一旦コツンと下値を打つ可能性はある。ただし、高値から12.5%下落で調整入りを漂わせる。チャートは目先抵抗線が13300ポイント近辺で、割り込んだ25日線と下値抵抗線が13500~13800ポイント付近に控えており、それらの節をクリアーできるのか確認したいところでもある。
ナスダック日足
因みに米国のメジャーSQは19日。日米とも高値圏からの調整局面であり、まだ乱高下することを想定しておきたい。
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