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200日線と52週線
7月末に安値27272円を付けた日経平均だが、8月第一週はそこを割り込むことなく、6日は27820円で終えた。感染者数が過去最大に急増し、2月高値期日(8/15)を控えて需給的に厳しいさ中で、そして3連休を控えた週末としては上出来だったと言えるだろう。
週足チャートは52週線や一目の雲上(27063円、8/10週27595円)を意識して下げ止まったが、日足チャートは割り込んだ200日線(6日現在27927円)のまだ下にあり、今週は25日線(同28036円)が上から降りてきて200日線とデッドクロスする。
日経平均日足
日経平均週足
そのことから、上値は200日線をクリアーできるか、下値は52週線(同27079円)を維持できるかが当面の焦点になる。理由はともかく、相場は流れに従うのが基本であるから、スタンスはこの上下の平均線をポイントに「放れに従う」ことになる。
一つ、気になるのは商品のCRB指数。以前にも触れたと思うが、世界的カネ余りで余剰資金が商品市場にも流れ込み、CRB指数は7/29に221.24ポイントと6年ぶり高値を付けていた。だが、チャートでは120ヶ月線に差し掛かって一服入れている(6日214.49引け)。
CRB指数月足
ビットコインなど仮想通貨(暗号資産)も余剰マネーの流入で投機色を強め、今年は最高値のあと急落するなど乱高下を演じている。CRB指数も同様に投機マネーが撤退するなら急落しかねず、その場合は資源関連株がつれ安となり、株式市場に波乱引き起こす可能性あるので商品動向を一つ注視しておきたい。
オリンピックを何とか終えた。次は甲子園に、そして高値期日の8/15、お盆がやって来る。お盆で底打ちというアノマリー通りの展開になるのか期待込めて注目しているが、上述の平均線に従ってまずは対応することだ。
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