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秋、政局相場始動
9月の2日、日経平均は4日続伸で28500円台を回復、デッドクロスする75日線と200日線をクリアーし、週足26週線と2月から続く上値抵抗線の重なる28600円台に差し掛かった。ここは厚い節目だけに一服入れるだろうと思っていたのだが・・。
日経平均週足
3日になると600円高してアッという間に節を突破して29149円まで急騰した。これで半年に及ぶジリ安トレンドを突破した。この急騰の要因はご承知の通り「菅首相の退任」だ。「政局」は秋相場の一つ注目要因であったが、まさか首相が退任するとは、それもパラリンピック開催中(9/5まで)に決断するとは想定していなかった。
それは株式市場も同じだろう。退任が伝わった午前10時55分から正午までのわずか1時間に日経平均先物は28650→29190円と500円以上も急騰し、退任がいかにサプライズだったかを物語っている。
日経平均先物日足
余談ではあるが、9月限オプションの「コール」はこの日の正午にかけて軒並み大化け。例えば「30000コール」は11時に「9円」だったものが12時になんと「110円」。また、大引けは60円であったが、3日の夜間取引で125円高値をまた付けている。
30000コール日足
先物、オプションともどもメジャーSQを10日に控え、今週は9日までの4日間の相場がどう動くのか一つ注目される。3日、米国市場の日経平均先物は420円高29580円で終えており、日経平均(先週29128円)は今週も堅調に始まり「3万円」大台を視野に入れることになる。
菅首相の退任が結果的に“刺激策”となったが、株式市場は新政権への期待、政策や経済対策への期待を背景にしばらく堅調に推移すると思われる。日経平均の週足チャートは上値抵抗線を突破し、RCIはまだ底値圏で好転を見せたばかり。半年にわたるジリ貧相場のウップンを晴らすように買い優勢の展開が続き、2月の年初来高値30720円もじき視野に入れるだろう。
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