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乱高下しやすい10月
中間期末の9月終盤、そして下期入りの10月1日と、先週の株式市場は厳しかった。日経平均は5日続落で28771円引け、安値28680円を付けた。配当落ちや自民党総裁選(岸田氏勝利)が絡んだものの、急落の主因はやはりNYダウの急落だ。
米国はインフレ長期化懸念、長期金利上昇、債務上限問題などを背景に株式市場は売り圧力を増している。10月はヘッジファンドの決算対策売りが出やすく、チャート軟化は需給悪化懸念を強めるので注意必要だ。
NYダウは9/27に35061ドルまで戻したが、割り込んだ25日線、75日線を突破できずに頭を叩かれ、9/30に33833ドルまで急落。週足も34600ドル台にある13週線と26週線を割り込み、チャートはどちらも「調整入り」を暗示する。
NYダウ日足
NYダウ週足
10/1は34326+482ドルと反発したが、35000ドル台の節を突破するまで安心できず、しばらく乱高下を覚悟すべきだろう。
そして日経平均だが、日足は急落して28600円台で重なる200日と75日線にタッチした。8/20安値からの上げ幅に対して「半値押し」となり、サイコロ3勝9敗25%となり、短期RCIが底値をつける。そしてNYダウの上昇があり、今週は反発して始まるだろう。
日経平均日足
だが、9月前半にアフターコロナや新政権、中間配当取りなど買い材料が重なり、みな強気に傾いたあとだけに3万円近辺が節になりやすい。カギ握るのはNYダウだが、商品CRB指数が最高値を更新するなどインフレ懸念が燻り続けており、NYダウが35000ドルの節を抜いて好転を確認できるまでは日本株も安心できない。
10月は乱高下を想定の上、「突っ込み買い-吹き値売り、戻り売り」といった機敏な対応が一策となる。
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