★富田隆弥氏の相場解説ブログや注目株や日経平均解説など充実コンテンツ満載のPDF版「月刊トレチャ」詳細・お申し込みについてはこちら↓
→富田隆弥のブログ
目先反転も、好転確認待ち
急落で始まった10月相場だが、日経平均は6日に27293円まで下げて9月の上昇分(3946円)を一気に取り消すという厳しい展開になった。テクニカル指標が底打ち感を強めるほか、日経平均が日々700~800円乱高下するなどボラティリティ(変動率)を高めており、急落のあとは急反発してもおかしくない。
だが、8日終値は28048円で、日足は割り込んだ75日線(28500円台)、200日線(28700円台)のまだ下で、週足も52週線に差し掛かりどうにか下げ止まったものの、やはり割り込んだ13週線28489円や26週線28670円が上に控える。チャートでは割り込んだ平均線(少なくとも28700円台)を奪回しないと好転の兆しは出てこない。
逆に、6日につけた安値27293円を割り込むようなら週足52週線を割り込んで「本格的な調整入り」が否定できなくなる。まだしばらく乱高下するだろうが、チャートとしては「28700円台」を突破できるのか、それとも「27293円」を割り込むのか、この上下のポイントを押さえておかねばならない。
日経平均週足
気になるのは米国市場で、10年債利回り(株達コード840)が1.6%台に上昇するなどインフレ懸念が続いている。原油WTIが7年ぶりとなる80ドルをつけ、商品CRB指数も7年ぶりとなる235ポイント台へ上昇中で、インフレ懸念はまだ続く可能性ある。
WTI週足
CRB週足
金利の上昇はハイテク(グロース)株に逆風で、このところのナスダックは冴えない。日足は二段下げで安値14181ポイントを付け、チャートは「陰転」を暗示。8日は24579ポイント引けだが、好転の兆しを出すには25日線や75日線、上値抵抗線の重なる「14800ポイント」を明確に抜かねばならない。
ナスダック日足
日経平均の28700円台と合わせて、節突破を確認するまで少し様子見姿勢も一策だろう。それにしても、岸田新首相の金融取引課税(増税)は痛い。
(PDF版「月刊トレチャ」富田氏の注目株解説などをさらに詳しくご覧いただけます! 詳細・お申し込みはコチラ )